「これじゃあ、分からない」・・・ひとたびそんな気持ちに陥ったら、皆さんと同じように、猫のさくらもやる気がでなくて
眠くなってしまいます。
教える側は、常に、「どうやったら腑に落ちてくれるだろう」ということを考えながら
子供たちと向き合わなくてはならんのです。
ただマニュアル通りに「口パク授業」をして、問題をやらせても、課題を出しても、
子供たちはやる気が起きないでしょう。
なぜならば、その「口パク授業」には、「心臓」がないからです。
「分かってほしい!」という想いを全身全霊で子供たちに配り、
交換で、
「これじゃあ、分からないよ!」という不満・イライラを全身全霊で受け止める。
そして再び、あれこれ考えなおした「分かってほしい!」という想いを子供たちに配る。
この循環を繰り返さなければ、教育は終わってしまうのです。
よく、「授業を聞かないお前らが悪い」「何で分からないんだ」という人がいますが、
正直を言うと、
「あなたの説明が分からないんだよ、つまらないんだよ」
というのが、子供たちの本音です。
私たちは、20年間、その本音を現場で聞き続けているのです。現在進行形です。
大多数は、勉強や試験なんてキライです。できたら、やらずにいたいと思う。これも人情です。
でも、勉強をとったら、何が残りますか?
そう、何も残らないのです。
私たちが、「弱い立場」に立って・・・というのは、もちろん、不毛で無味乾燥な勉強から解き放してあげたい一心しかありません。
なぜならば、勉強というものは、自分の足で立って生きていくための手段の一つであるからです。
目先の学校の勉強や試験・受験は、あくまで、
「人生の通過点」でしかありません。
その通過点で、決して子供たちをドロップアウトさせてはならないのです。
そこで成長を止めてはならないのです。
「人生の通過点」を超えたあと、自分の足で立って生きていくために、
どういうふうに自分の培ってきた勉強を活かすか?
これが大事なことです。
不毛な勉強だけで通過してしまった人は活かし方が分からないでしょう。
そこでやり直そうと思っても、相当なエネルギーが必要です。
だからこそ、早ければ早いほど、不毛な勉強から抜け出さないといけません!
子供たちが「勉強ぎらい」になる前に、
「弱い立場」に立った、無化調の教材を手にとって欲しいのです。
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